2018年11月7日 午後7時15分頃
わが家に2匹目としてお迎えしたるりちゃんが旅立ちました。
8歳5ヶ月。
あと1週間で8歳6ヶ月を迎えるところでした。
2012年冬に2歳を前に不正咬合を発症し、なんどもなんども歯を削りに行き。
2012年に大地くんとの間にできた子は12時間かかっても生まれない難産(死産)で、憔悴しきってぐったりして、このまま命を落としてしまうかと思った。
歯の治療してもらったときに、ケージの床網に足をとられて、腰砕けになるほどひどい捻挫もした。
どこかで引っかけたのか、右足の小指を切断して、ステージに血がついてたこともあった。
この小指のケガのせいで足のひらが拘縮して、体重がかかるところが同じになって、バンブルフットになりかけた。
斜頸を2回も発症して、まっすぐ歩くことができなくなった。
ちょこちょこと病院にお世話になりつつも、ご長寿と言われる歳までがんばってくれました。
2018年11月6日 旅立ちの前日
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昨年8月にひどい斜頚を発症してからはまっすぐ歩いてもよろよろしてしまい大好きだった回し車で走ることはできず、段差も登ってもころげてしまうのでほぼ平らな床面にしての生活。
それでも、私が近づくとアピールするかのようにちょっと高いところにあがってきてました。
2018年5月
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ふらつく症状は重くなったり改善したりという感じ。
夏前ぐらいからは平らな面でもつるんと転倒してしまうことも増えてきて、なぜここで転ぶ?と思うほど。
いつなにがあるか分からないからと、ペットカメラを設置して留守中もるりの様子を確認しながら仕事をしてました。
2018年10月
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8月ぐらいまでは食べやすそうなるりの好きなおやつやエサを与えれば自力で食べてくれていたので、朝晩のお薬程度の看護。
年齢も年齢、おいしく食べてくれればそれでいいと全てのおやつを解禁。
朝、えさ皿にご飯を入れると、よろよろしながらも寄ってきて真っ先に
『セロリ♡セロリ♡』
と掻き分けながら探したり、
『かぼちゃのたね』
を探すおばあちゃんデグーのるり。
2018年9月
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体が自由にならず、感情が読みにくくなったるりの『おいしい、食べたい』が分かるその瞬間と、寝床に落ちるるりの出した黒豆を見つけて、それがただたまらなくいとしかった時期でした。
2018年10月
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9月半ばぐらいから、横座りになったままなかなか立ち上がれずそのまま動くことがあり、またお薬を再開。
体重も200グラムから180グラム台になり、食欲も落ちて、もうダメなのかもと本気で思ったのが10月初旬。
その後、190グラムまで回復したものの、ここ数日また目に見えて食が細くなりシリンジで食餌のサポートを始め。
大好きなかぼちゃの種を見せても受け取らなくなった。
それでも抱き上げてベジサポを溶いたシリンジを当てると、ノズルをがじがじして催促をしてくるので、『食べたい気持ちはあるんだ』と希望を持った。
心配してたけれど、7日の朝はシリンジのごはんをいつもよりスムーズに食べてくれて、また食欲が戻ったのか、どうなんだろう?と思った。
そしていつものように、ときどきスマホでるりケージのカメラを覗き、録画映像も遡って確認。
寝てる。食べてる?…あ、また寝てる。食べてる時間短かったから体を維持できるほどではないな。
そんな感じに眺めて。
夕方4時過ぎにまた眺めたとき、寝床に姿がなく、ちょうどカメラの死角になるところにいるようで。
『エサ食べてるの?…いつから?』
遡ると寝床にいたのは30分以上前で、おかしいと思った。
今のるりがこんなに寝床を離れているわけがない。
胸騒ぎがして、もう少しだけ時間をおいて眺めると、るりの足だけがバタバタ動くのが見えた。
転んだまま、ずっと立ててない?!
一瞬迷ったけれど、これは放置できないと急遽、フレックスを申請して帰宅。
帰宅して確認すると、るりが立てずに横たわって足だけばたばたして動いてた。
見た瞬間、どういことなのか察したところはある。
一旦はこのまま看取ろうと抱き上げて床に座った。
だけど、けいれん発作が収まると回復するデグーちゃんがいるのも知ってた。
このまま放っておいたら、回復の可能性があっても脱水になる可能性がある。
迷った。
でも今行かずにるりが持ちこたえてくれたとしてと明日は動物病院は休診。
可能性がみつけられるならと急患で動物病院へかかった。
『状況は厳しい。明日は休診ですが朝また診ますから連れてきてください』
地元でここ数年お世話になってる先生にそう言われ、薬と点滴をしてもらい、感謝の気持ちで帰宅。
やれることはやってもらった。
あとはるりと私で…
ケージの前にソファーを移動して、今夜は長期戦になることを予想して、あまりケージから離れずにいられるようトーストでお腹をふさぎ、飲み物準備して。
それから少しするとるりがまた激しくけいれんし始めたので、タオルにくるんで抱き上げた。
それから少しして、るりは腕の中で旅立った。
1日24時間という時間を考えると、昼間仕事をしてるとるりの旅立ちに立ち会えない可能性の方が高いと思っていた部分もあり。
自己満足に過ぎないことは分かってても、最後に可能性にかけて病院に連れて行けたこと(結果は変わらないかもと思っても、見捨てたような気持ちで自分は割り切れない)。
旅立ちに立ち会わせてもらえた安堵感の方が大きかったのか涙はあまり出てこないし、意外に淡々としてる自分に少し驚いた。
花束を買い、祭壇をつくりろうそくを灯して時間を過ごし、2時過ぎに明日に備えて少し休もうとふとんに入ったけど、ほとんど眠れないあたりは、やはり神経が高ぶっていたんだと思う。
眠れないし、早起きして、里子に頂くときるりを迎えに行った駅、その頃住んでたところなど、火葬の前に回ってきた。
思い出の場所をめぐると、わが家にやってくるるりを迎えに行った夏の朝の日差しや、どきどきしながら車を止めたこと、いろいろな記憶がよみがり、涙が止まらなくなった。
今年の夏は親が緊急入院したり、仕事もばたばたしたり時間的にも気持ち的にも余裕がなくなっていた。
『るぅちゃん、やだよ。今あなたに何かあったら、私、耐えられないよ。お願いだから元気出して』
春の終わりぐらいから、何回もそう言って駄々をこねた飼い主。
その合間の飼い主のダメージ少ない日を狙い、黙って旅立ったら私が立ち直るのに時間がかかるのを知ってるかのように、ちゃんとお別れをさせてくれた。
気を許した相手にはとても優しいるりちゃんらしい旅立ちでした。
るりをイメージした青いりんどうの花束
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るりとの思い出をひとつひとつ振り返ると…
るりちゃんは8年前の7月3日、わが家の2匹目デグーとして隣の市に住んでいたデグー飼い仲間のマイミクさんからお迎えしました。
本当のお迎えはその1週間前だったのですが、元親さんが同時期お渡しする予定だった男の子と女の子を間違えて逆につれてきて、るりと同胎の男の子の『ホワイトくん』がわが家にきてしまったのです。
当時、デグー飼い歴1年ちょっとの自分、男の子と女の子の見分けには自信がなく、まだ慣れてないデグーを捕まえるような度胸もなく、数日間、仔デグの股間が覗けるチャンスをうかがう日々が続き・・・
『やっぱり男の子・・?』
と、元親さんに連絡。
1週間育てた仔に愛情は移っていたものの、当時は繁殖は考えてなくてまよとの同居を視野にいれていたため、飼い主さんが手元に残していた別の女の子がやってきて、それがるりでした。
当時はまだブルーデグーさえ珍しく、ブルーといってもアグーチとなにが違うのかデグ飼い歴1年目の自分にはよくわからないぐらいに濃い色の仔をショップでたまに見かけるぐらい。
その中で、るりちゃんは本当に真っ白!淡い紫がかったシルバーといってもいいぐらいのきれいな毛の色の仔で。
私
『本当に、こんなにきれいな仔をいただいていいんですか?』
元親さん
『大丈夫です。わが家に埋もれさせるより、かわいがってもらいたいです』
後に自分が大地とまよの仔たちを里子を出すときにこの言葉の意味を理解しましたが、当時、里子として頂くという経験も初めて。
『ホントにそういうものなのだろうか?見たことないぐらいのキレイな毛をした仔なのに手元に残さないなんて・・・』と思ったことを今も覚えています。
2010年7月
はじめまして
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2010年7月
緊張の面もちのるりちゃん
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2010年夏
隠れてごはん
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2010年夏
おかぁさんはコワくない…かも
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2010年秋
まよちゃん、はじめましてるりです。
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2010年秋
まよちゃん、すき。
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2011年秋
『ココツムリだね』っておかぁさん言ってた
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2012年春
新婚なんだもん…重なりたかったの
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2012年夏
まよちゃんのあかちゃん、かわいいでしょ?
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旅立ちの前日、面会に来た大地くんにハミハミをせがまれると、自分もハミハミしてほしいのに応えてしまう。
優しいるり。
ありがとう。
また、あおうね