まさか、まさかこんなに早く
しかも突然に
めぐを見送ることになるとは全く思いませんでした。
土曜日の朝、いつもと同じように
『ままー、だっこして』
と寄ってくるめぐを抱き上げて、気持ちよさそうに手のひらで寝かしつけながら、一緒にテレビをみていたのに。
自分の病院に行かなければならないなー、午前中行くか、午後いくか、なんて悩みながら、まだ甘えたがるめぐをケージに戻して。
それでソファでスマホをいじって、目を離したのはほんの10~20分くらいの出来事。
『めぐ?』
ソファの隣のケージに視線を送ると、いつもなら待ってましたとばかりに寄ってくるめぐの姿がない。
『めぐ??』
立ち上がって、ケージを見ると。。
ケージとケージの扉のわずかな隙間からめぐが頭をだしてました。
一瞬、どうなっているのか全く理解できず。。
すぐ扉をあけてめぐを抱き上げて、まだ温かいけれど、揺すってみてもぐったりとしていて。
『めぐ?めぐ?!』
すぐさま軽く胸をさすって、一瞬迷いましたが、蘇生できるなら、とめぐの口に口をつけて、人口呼吸をしようと軽く息を吹き込むと、肺がふくらむのを確認して、またマッサージ
パジャマのままコートを羽織って、近所の動物病院にかけこみました。
そして、、
残念ですが、心臓が止まってますと告げられました。
めぐを抱いてたときから病院でこう言われるまで、ほんとに1時間足らずの出来事でした。
まさか、一番若くて、一番健康優良児のめぐが、
こんなに急にいってしまうとは全く思いませんでした。
そして、デグーとの初めてのお別れをどうしたらいいのか呆然と途方にくれて、マイミクさんや友達にも電話で話をして。。
一晩、一緒にいてめぐとお別れをしようか、と思ったりもしたのですが。。
めぐの健康優良でふくふくとしたままの体が、抱き上げるたびに冷たく固くなり、キラキラくりくり輝いていた瞳が白くなってくるのをみて。。
柔らかく温かい、甘えん坊なめぐの思い出が、冷たく固い現実の記憶に塗り替えられてしまうのがいたたまれなくなり。。
夕方、用事があったので、トンボ帰りになるとは思ったのですが、お別れはつらいけれど、その日のうちに埋葬して、温かく優しい記憶を心に残そうと決めて、実家に行ってきました。
ほんとにこんな突然の、思いもよらない別れってあるんですね。。
ずっとずっと、マイミクさんとはめぐとの縁談の話をしていて、7月のオフ会のときにお見合いさせようかと本気で話していたのに。。
じっくりお見合いできるよう、ホテルの宿泊も1泊伸ばしたのに。。
めぐに、その朝も『めーは、まんまるお尻で安産型ね』なんて話しかけてたのに。。
めぐの赤ちゃんが生まれたら、とか、家族計画を空想したこともあったのに。。
まだ信じられない思いです。
めぐのイメージカラーは桜色のピンク。
まるで桜が散るように、はやすぎる別れになりました。
なのに、あまりにもありえない事故で、どうしようもないことが起きたためか、不思議なことに、まだ悲しい気持ちが沸いてきません。。
甘えんぼで、デグーというより、幼児を相手にしてるような気持ちにさせられためーたん。
たったひとつ、あるとしたら、もう少しはやく異変に気づけば。。とは思うものの、いつもと変わらないほんの20分の空白。後悔という涙を流すには、あまりにもあっけなく。。
命のはかなさと、運命という言葉をかみしめるしかない、そんな感じです。。
ありがとう、めぐ。
あなたがいつも私を大好きでいてくれて、惜しみなく愛をくれたことを忘れません
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さよなら、めぐ。
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